大学生の就活の始め方ガイド

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大学生の就活の始め方を考えてみる

大学生活も終盤に差し掛かる3〜4年生のタイミングに、今後の人生を左右する一大イベントがあります。

そう、就活です。

これから最長で40年間働くかも知れない会社・環境や仲間を選ぶ就活は、本当に人生を左右します。
あまり就活の準備をしなかったために志望企業・業界に入れず後悔するパターンも多く見られます。
納得して就活を終わらせることができるように、しっかりと準備・対策を行っていきましょう。

今回は就活の始め方や準備方法(主に自己分析と企業分析、面接対策)について紹介していきます。

そもそも就活はどのように進めるの

就職活動は、自分の仕事人生を大きく左右するイベントです。
一般的に以下のステップで行われますが、どのステップも大事なので、気を抜かずに進みましょう。

①自己分析を行う

自分の強み・弱みや興味・価値観を振り返り、どのような職種や業界に興味があるか、長期的なキャリアゴールなども設定します。

履歴書・職務経歴書を作

自分の学歴や職歴、スキル、実績などをまとめた履歴書や職務経歴書を作成します。
求められる情報に基づいて整理し、わかりやすく記載するのが大事です。

③興味のある業界や会社を調べる

インターネットや就活本などから、自分の興味やスキルに合った業界や企業を探しましょう。
自己分析の結果に合わせた業界・企業選定を行わないと、将来的に仕事が楽しくない等に繋がりますので注意しましょう。

④エントリーする

就職したいと思った会社に対して、履歴書や職務経歴書などの応募書類を提出します。
応募資料や提出方法は企業によって異なるため、注意が必要です。

⑤面接を受ける

書類選考やSPIなどを通過した後はいよいよ面接です。
複数回の面接があることが一般的ですが、面接官とコミュニケーションを取りながら自分をアピールしましょう。
面接官と意見が異なっても、時には自分の思ったことを自信を持って主張するのも大事です。

⑥内定!

晴れて内定が出た場合、条件や待遇などをよく確認して、内定を受け入れるか辞退するかを決めます。
内定を受諾した場合は入社に必要な書類等の準備を行いましょう。

就活はこのようなステップで進みますが、今回は就活を行う上で最重要項目である「自己分析」と「企業分析・面接対策」を深掘っていきたいと思います。

1. 自己分析のやり方は?何がポイント?

自己分析は、将来の職業やキャリアに向けて自分自身を理解し、方向性を定める重要なステップです。
自己分析を制すれば就活は半分終わったようなものなので、徹底的に深く深く振り返りましょう(筆者は小さめノート1冊分くらいを使って自己分析をしました)

自己分析のやり方を詳しく見ていきましょう。

過去の経験を振り返る

自分の過去をとにかく振り返りましょう。
幼少期の方が自身の興味関心が強く出ているケースが多いので、幼稚園から大学まで振り返っていきます。

幼稚園や小学校時代の記憶は残っていないことも多いと思いますが、自分の記憶に残っているエピソードや、幼少期の自分が好きだったモノ・コトを振り返ることで、自分の興味関心を深掘ることができます。

また、自分がどのような状況で活躍したり成果を出したりしたか、どんなことにハマっていたか、どのような状況が苦手か等も同時に洗い出すと、後々行う強み・弱みの明確化に繋がりますので、やっておくと良いと思います。

興味や関心の抽出・価値観の明確化・強み、弱みの明確化

過去の振り返りの結果、自分の記憶に残る楽しかったエピソードや苦手な出来事、やりたくないことなどが判明してきます。
エピソードや出来事をまとめ、どのようなモノ・コトに興味があるか、どんな活動やどんな状況が好きかなど、各エピソードの共通項を抜き出していきましょう。

共通項目はいわゆる興味・関心で「何が自分が満足を得ることか」などがわかります。
(筆者の場合は「成果が目にみえる新しいものを作る」が好きで、「毎日の繰り返し作業」が嫌いなことでした)

興味・関心を噛み砕いていくと「どんなことを達成できる仕事が良いか」「やりたくない仕事の種類は何か」などが見えてきます。
(筆者の場合は「目にみえる建物とか、プラントとかを新しく作れたら楽しいな」「いわゆるルーティーン業務は多分楽しめない」でした)

同時に、自分にとって大切な価値観や、強み・弱みも整理します。
どのような仕事や環境が自分に合うのかを考える際に指針となります。
(筆者の場合は「ある程度自由にできる裁量がある環境が良い」「自由な発想ができる場面では何かしら成果を出す傾向にある」「一方で毎日の細かい作業や確認作業などはミスしがちだし苦手」でした)

上記の結果、筆者は「大手ディベロッパー」と「総合商社」を軸に就活を進め、最終的に総合商社を選択しました。

2. 企業分析・面接対策の方法は?どうやって始めるべき?

企業分析は、自分が応募する企業をよく理解し、その企業が求める人材像や文化が自分に合っているかを確認し、将来の働きやすさや満足度を向上させるために重要なステップです。
また、面接対策は就職活動における2大重要ステップの一つですので、なるべく完璧に行いたいですね。

まずは、企業分析のやり方を紹介していきます。

企業分析の始め方

企業の基本情報の収集

公式ウェブサイトや企業紹介資料、報道記事などを調べて、企業の名称、所在地、業界、設立年などの基本情報を把握します。

企業の成り立ちなどを学ぶと、意外と企業の文化・性格などを理解する上で納得感があり役立つので、基本情報といえど侮れないところです。

製品・サービスの調査

企業が提供している製品やサービス、その特徴や競合他社との比較を調査します。

競合他社との比較は、面接時に「なぜこの会社が良いか」を主張するためにも良いことなので、漏れなく調べていきましょう。
多くの製品・サービスを持つ企業を調べるときは、特に好きな製品・サービスについても深掘りしておくと良いと思います(筆者は、総合商社のビジネスの中でも、特に不動産事業とプラント事業について深掘りして調べました)

企業のミッション・ビジョン・組織文化の確認

企業のミッションやビジョンを理解します。
これによって、企業の目指す方向性や価値観がわかります。

ミッション・ビジョンも大事なのですが、実際に自分が働くことになる職場環境で表出する「企業の組織文化や価値観」を理解することも非常に重要です。
OB訪問はもちろんのこと、就活イベントでの社員の様子、社員の声や社内の取り組み等からも、社内の文化や雰囲気がわかるので、観察してみましょう。

企業の文化・価値観や働き方と自分の価値観・興味関心が合致しているかの確認

企業の文化や価値観が、自己分析の結果判明した自分の特性と一致しているかを確認します。
ここで、価値観などがある程度一致していないと、せっかく就職しても働くのがしんどくなってしまい、結局転職なんてことになり得るので、注意してチェックしていきましょう。

また、自分の働く姿を思い浮かべ、自己分析の結果判明した興味・関心と合致しているかを確認します。
例えば、細かな書類作業が苦手なのに、一般的に書類作業の多い公務員を目指すなどをしてしまうと、仕事を面白いと思えなくなってしまい、働くのが辛くなるだけになってしまいます。
自分の興味・関心がきちんと満たせる仕事内容なのかを確認しましょう。

面接対策のやり方

面接は、自分の強みや経験をアピールし、自分が本当にその企業に入って文化に合うか、活躍できるか等を明確にする大切なステップです。
企業サイドから自分の適正を判断してもらうのはもちろんですが、自分が企業を判断できる絶好の機会でもあります。
就活のメイン部分なので、しっかり対策していきましょう。

自己紹介の作成

まずはどの面接でも必須の自己紹介を作成していきましょう。
自己紹介の際は面接官から「30秒で」「1分で」など時間制限を設けられることがあります。
まずは1分程度の自己紹介を作っておいて、30秒で自己紹介しなければいけない際は、1分自己紹介の原稿から大事な部分のみ抜粋した自己紹介にすると良いと思います。

簡潔で分かりやすい自己紹介にすることが大切です。

強みや弱み、チームでの協業、難しい状況への対処など一般的な質問に対する回答の準備

次に、よくある面接質問である自身の強み・弱みやチームでの協力経験、難しい状況への対処方法などに対する回答を準備しましょう。

ファジーなことは誰でも言えるので、過去の経験やエピソードから具体的な事例を用意し、そのエピソードを自身の強みや弱み、難しい状況への対処など質問の回答になる核の部分と結びつけるようにしましょう。
エピソードによって説得力が増し、面接官も納得してくれやすくなります。

志望動機の作成

絶対に聞かれる質問である、志望動機の準備をしましょう。
なぜその企業で働きたいのか、どのような理由や目標があるのかなどを具体的に答えることが重要です。
志望動機の作成時も、自身の過去の経験やエピソードなどと絡めて志望動機を作っていきましょう。

競合他社ではなく、その会社で働きたい理由の準備

その企業に行きたい理由の核心の部分です。
会社の文化や社員の雰囲気に落とし込むことができれば、面接官としては納得せざるを得なくなるので、おすすめです。
なお、その文化や雰囲気が好き!ということは誰でも言えるので、実際にその文化や雰囲気を自身で感じ取ったエピソードを交えるとより説得力が増します。

逆質問の準備

面接対策でも一番悩むことが多いのが逆質問です。
注意点として意識すべきことは、①調べればわかることは聞かない ②Yes/NOで答えられることは聞かない ③質問なしはなるべく避ける あたりです。
また、集団面接の際は、他の人と質問内容が被らないように3つ程度質問を用意しておきましょう。

調べてもわからないことが多い、仕事のやりがいや面接官の今後のキャリアプラン、面接官自身が思っている企業のいい部分などの質問は定番ですね。

面接練習(他人と一緒にがベスト)

友人や大学の先輩に練習面接を依頼し、自分の回答や表現の弱い部分を指摘してもらい、面接の質を改善していくのも大事です。
就活中の同期と一緒に行うと、同期の面接回答が聞けて参考になりますし、先輩にお願いした場合は、就活経験者として一段上のアドバイスをもらうことが出来ます。

最初は少し恥ずかしいですが、本当に行きたい会社でも面接チャンスは一度きりですし、人生かかっていると思えば、面接練習をやるしかなくなります。

また、練習でも実際の面接でも、結論ファーストでロジカルに話をするように心掛けましょう。
話のわかりやすさ・伝わり方が全く違うのでロジカルな話し方になれることも非常に重要です。

自信を持つ

なんだかんだ自信を持って面接に臨むことが一番重要かも知れません。
企業に選んでもらうのではなく、自分が就職先を選ぶ!というスタンスで面接に臨みましょう。

面接準備がきちんとできている状態で、自信を持った面接が行えれば、個人的な経験上は納得いかない結果が返ってくることは少ないです。

3. まとめ

ここまで就活の2大要素である「自己分析」と「面接対策」に関して記載してきましたが、就活には他の要素もありますし、自己分析から内定獲得まで、場合によっては1年以上かかる長期戦です。

長期で就活を行う中で、当然上手くいないこともあれば、思った以上に良い感じに事が運ぶこともあります。
一つ一つの成功や失敗をあまり気にしすぎることなく「自分が満足して働けそうな会社・職場を選ぶ」という就活の目的を忘れずに進んでいきましょう。

就活で悩むのは当然なので、悩んだ際は、友人と一緒に自己分析や面接練習をしてみたり、用はないけど志望企業を見に行ってみるなんてのもおすすめです。

「しっかり自己分析」と「考え抜いた面接対策」で満足いく就活を実現しましょう!

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